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当会(県内)

第1回 岐阜県訪問リハビリ実務者応用研修会を終えて

H22年11月3日に岐阜県理学療法士会・岐阜県作業療法士会・岐阜県言語聴覚士会が一つになって、岐阜県リハビリテーション連絡協議会が発足しました。

今回は、その事業の一つである訪問リハビリ推進部会が主催した、訪問リハビリに従事するリハスタッフの量の拡充と、質の向上を目的とする研修会で、愛知県・三重県と合同で実施している基礎編に続いて、岐阜県単独で行った初の研修会であります。参加者は、70名(PT50名・OT12名・ST8名)で、免許取得後平均9.58年、訪問経験平均3.32年で、岐阜県が広域である特徴から一つになることも難しい中、飛騨地区からも参加していただけ、さらには愛知県や三重県からの受講者の諸先生方もお越し頂けました。アンケート結果(回収率82%)では、58名中36名(62%)が非常に有意義で、21名(36%)がまあまあ有意義と、57名(98%)の方から好評の結果でした。

内容といたしましては、午前中(有)ほっとリハビリシステムズ 代表取締役・日本理学療法士協会 理事・全国訪問リハビリ振興会副会長であられる松井一人先生をお招きして、「同時改正直前 最新情報 訪問リハビリの展望について」~地域包括ケアに求められる訪問リハビリテーションの役割と事業展開~と称して、我々訪問セラピストに対し、改正内容を示さたわけではなく、地域包括ケアにおける多方向への関わりについて、熱意と行動力、そして周囲の方たちを納得出来うるだけの実績をもって具体的にかつ事細かにご教授賜り、さぞかし直接受講された各先生方は、気迫に満ちたご講義を通じて、勇気を頂戴していただけたことと存じます。また午後は、参加型の研修会を重視して、グループワークをいたしました。今回は、応用編でありますので、あえてテクニカルなことは次回以降として、訪問リハビリ実施時、重要となる「訪問リハビリにおけるマインド」について、「リスク管理」「連携」「お金(セラピスト視点)」「お金(利用者視点)」をテーマに実施いたしました。経験豊富な参加者の方から、これから始めるといった方まで入り混じっての結果を、参加者全員で共有できたことは、私たちの今後の財産になろうかと存じます。

(本研修会が、H24年2月15日の岐阜新聞に掲載されました。)

岐阜県のリハビリテーションに従事する私たちは、「岐阜県において、要支援・要介護状態になっても、住み慣れた地域で・気の合う仲間と・生きがいを持って・望まれて暮らすため、いつでも・どこでも・だれにでも・一定の訪問リハビリサービスが提供できる体制つくり」のため、訪問セラピストとして一丸となり、気づいたことは、リアクティブでなくプロアクティブに提案しつつ、しっかりと責務を果たしていきましょう。

岐阜県理学療法士会 介護保険部 訪問リハビリ担当
岐阜県リハビリテーション連絡協議会
訪問リハビリ推進部会 部会長
船戸クリニック 在宅リハビリセンター天音の里 北村 弘幸